中森俊介投手(シドニー/千葉ロッテ)☆ABLで踏んだ場数と球数を糧に、先発のマウンドへ

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明石商高からプロ入りし、3年目。1年目は体作りとフォーム固めに専念し、2年目は二軍で先発ローテーションを経験、3年目の2023年は一軍で主に中継ぎとして登板し、CS(クライマックス・シリーズ)の舞台も踏んだ。

「いい形でシーズンを終え、来季に向けてのいい下準備にもなったと思う」と、23年の収穫については、自身も笑顔を見せた。4年目の、さらなるステップアップのために(千葉ロッテ)球団の与えたミッションが、今回のABL派遣である。

目的は一つ。来季、一軍で先発ローテーションの一員としてマウンドに上がること。NPBでは23年、一軍で二度先発のチャンスをもらい、共に5イニングを投げた。だが、「体力面に課題を感じた」と振り返る。その課題を克服するため、シドニーで先発ローテに入り、初夏のオーストラリアで球数を重ねる。

「球団がウインターリーグ行きを勧めたということは、今季球団が期待していたより自分が一軍で投げられなかったということ。そこは自分でも痛感していましたし、真摯に受け止めています」

 シドニーでは中6日(時には5日)で先発ローテーションを回り、「6回80球以上」をイメージして投げた。日本では経験のない登板間隔に、初めは体の張りが抜けきらないときもあった。それでも、先発の日はやってくる。“2つのチーム”の期待を背に、マウンドに上がった。

コンディションがどうあれ、いかに調子の波を保ち、安定したピッチングができるか。登板のたびに考え、その経験を自分の引き出しに入れていった。

日本とは全く違った環境に、正直ストレスを感じることもあったという。だが、それによって「日々当たり前だと思っていたことが、幸せだったと気付くことができた」。

プロ野球選手として、そして21歳の青年として、様々な気付きを得たオーストラリアABL派遣。その経験が真価に変わる日は、近い。

Profile
なかもり・しゅんすけ●2002年5月29日生まれ、兵庫県出身。182cm90kg。右投左打。明石市立明石商高から21年ドラフト2位で千葉ロッテ入団。プロ入り3年目の23年は、主にリリーフとして13試合に登板。8月23日の福岡ソフトバンク戦でプロ初先発を果たすなど、3勝2敗、防御率3.54の成績を残した。ABLシドニーでの成績は6試合に先発登板し34回、被安打35、失点11、自責点9、防御率2.38、2勝2敗。

【お知らせ】池田来翔選手と中森俊介投手のインタビュー全文が、1月17日発売の『週刊ベースボール』1月29日号に掲載されます。あわせてご覧ください!

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