暑くてクリスマスが見えてこない……ブリスベン・中村勝投手【後編】

4th November 2020, Brisbane Bandits V Brisbane Bandits development squad – Inter club game played at Windsor, Brisbane , Queensland.
Photo: SMP Images

前回のインタビューでは、順調な仕上がり具合を語ってくれた中村投手。1月5日の開幕までの過ごし方、そして海外での年末年始はどうするのか、さらに聞いていきます!

 

――ブリスベンの開幕は1月5日に決まりました。それまではどう調整していきますか?

「週末がロイヤルズの試合で、僕は毎週金曜の先発なんです。あとは火曜がロイヤルズ、水曜がバンディッツの全体練習。日曜も試合に行くので、週4日グラウンドに行っています。それ以外はジムに行くなど、自分で調整しています」

――全体練習が少ないと、ピッチング練習が足りないことはありませんか?

「水曜日のバンディッツの練習はほとんど試合形式なので、そこで投げて、また金曜に先発すると、結構疲れが抜け切らないところがあるんですよ。だから他の日はむしろグラウンドに行ってもキャッチボールをするくらいで、ピッチングが足りないようなことはないですね。バンディッツの正捕手がロイヤルズの捕手でもあるので、ずっとバッテリーを組めているのもよかったと思います」

豪州ブリスベン出身で、19年MLBパイレーツと契約したブランドン・ビドワ投手と。ちなみにビドワ投手、まだ19歳です!!(写真は中村投手提供)

――バンディッツのチームメイトとは仲良くなりましたか?

「みんな優しくしてくれて、一緒にご飯に行くこともあります。若い子たちが結構、積極的に話しかけてくれるんですよ。僕がもう一つ理解できていないと、分かりやすく言い直してくれるし、文法的にめちゃくちゃな英語を話しても意味を汲み取ってくれるので、助かっています」

――中村投手はプロのマウンドに立っていたぐらいですから、もともとメンタルは強いほうだと思いますが、それでも10カ月ほどのオーストラリア生活で、何か自分が変わったなと思うところはありますか?

「海外とか英語に対する恐怖心みたいなものはなくなりましたね。前は“1人で海外旅行するのは怖いな”と思っていたんです。でも、もう外国で生活するという部分に対しては、そこまで重く感じなくなりました。結局、言葉が通じないのが一番心配なことなんですね。だから今後、日本に帰ってどんなことがあっても、“言葉が通じるんだから、なんとでもなるんじゃね?”という気持ちです(笑)」

――1月5日開幕ということは、その前にクリスマスとお正月がありますが……。どう過ごす予定ですか?

「僕、もともとイベントごとは割とどうでもいい人なので……(笑)。街はもちろんクリスマス関係でにぎわっていますけど、ずっと日本で冬のクリスマスを過ごしてきたから、夏のオーストラリアではクリスマスが見えてこない……(笑)。いやいや、サンタさんもその恰好じゃ暑いだろう、とか、なんか変な感じです」

――サーフィンするサンタさんの写真とかイラストもありますけど、ピンとこないですよね(笑)。ところでバンディッツの新ユニフォームは届きましたか?

「それが、まだなんです……。でも、背番号は“23”に決まりました!」

――では次回、ユニフォーム姿の写真を楽しみにしています!

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