オークランド・トゥアタラの日本人選手たち【その2】
千葉ロッテマリーンズから酒居知史、平沢大河、種市篤暉の3選手、香川オリーブガイナーズから原田宥希選手が参加するABL唯一のニュージーランドチーム、オークランド・トゥアタラ。ここで彼らと共に白球を追う、現地在住の日本人選手たちがいる。12月3日の記事の続編。
とある練習日、前回の記事で紹介した奥本涼太選手、金子隆浩選手、Yuuki Takahashi選手らに交じり、談笑する2人の日本人の姿があった。
Nao Fukuda選手は10歳のとき、友達と一緒に地元のクラブチームに入ったのが、野球を始めるきっかけになった。15歳までは、投手と外野手の“二刀流” 。今は投手に専念している。
オークランドにニュージーランド初のプロ野球チーム・トゥアタラが誕生すると聞き、トライアウトを受けて、合格した。今年(2018年)、日本でいう高校3年生。来年9月には、アメリカの大学へ進学する予定だ。まだ何を勉強するかは決めていないが、大学でも野球は本格的に続けるつもり。将来の夢はもちろん、MLBプレーヤーだ。
トゥアタラの日本人選手最年少は、16歳のTaichi Nakao選手。日本生まれのお父さんが野球好きで、一緒にテレビ観戦しているうちに「自分もやってみようかな」と思った。“ディベロップメント・プレーヤー”としてトゥアタラに呼んでもらい、今は練習だけに参加している。
ポジションはショート、セカンド。千葉ロッテマリーンズの平沢大河選手に直接アドバイスをもらうなど、練習でも貴重な経験を積んでいる。「今はバッティングが好きだけど、守備もうまい選手になりたい」――アメリカか日本の大学で野球をし、プロ入りを夢見る。
左からNao Fukuda選手、Taichi Nakao選手