18/19日本人スタッフとの出会い②
2018/19シーズンの取材ではABL関係者、選手はじめ、大勢の皆さんにお世話になりました。
この取材で出会った日本人インターン、ボランティアの皆さんをご紹介する記事の第2回。今回は、メルボルンでお会いしたインターンのお2人が登場です。
メルボルン・エイシズの本拠地メルボルン・ボールパークの一塁側後方に、小さな建物が建っています。こちらは、メルボルンを州都とするヴィクトリア州内の野球を統括する、『ベースボール・ヴィクトリア(BV)』のオフィス。昨年まで、元広島カープで豪州代表のジャスティン・ヒューバーが、エイシズとBVのGMを兼任していました。
このBVオフィスでインターンとして仕事をしていたのが、渡辺匠さんです。小5から中2までの3年間、英国在住経験のある帰国子女。大学4年になる年、「大学でコレと言えることもしてこず、英語も中途半端なまま。何か学生時代だからこそできることにチャレンジしてから卒業したい」と1年休学し、海外インターンシップに応募しました。
基本となるルーティン・ワークは、州内の小学生、中学生に始まるアマチュアリーグの記録管理、スコア整理などのデスクワーク。初めは与えられた仕事だけこなしていた渡辺さんですが、やがて積極的に仕事をもらい、自ら企画を提案するようになりました。エイシズに所属していた埼玉西武ライオンズ・高木勇人投手、齋藤大将投手をフィーチャーしたイベントを、企画運営。ビジターチームの日本人選手に通訳が付いていないときは、グラウンドでの通訳も務めました。
もとはサッカー少年だったという渡辺さん。今回のインターンシップを経験して圧倒的な積極性が身に付き、「野球の仕事に携わるのも面白いな」とも思ったそう。スポーツに携わる仕事を視野に入れながら、大学生活ラストイヤーと就職活動に励みます。
もうお一方、進(しん)啓三郎さんはABLのメルボルン支社でインターンを務めました。かねてから留学を考えており、IELTS(豪州、英国などの教育機関や移民の条件となる英語熟練度を測る英語検定)も渡豪前にクリア。昨年3月、留学プログラムの一環としてブリスベンに入り、語学学校で学んだ後、大学への短期留学も果たしました。
このプログラムは企業でのインターンシップも含まれており、スポーツ関係の企業を希望していた進さんは、ABLと出合います。メルボルン支社での仕事は、エイシズの日本人マーケティングと、試合開催日のスタジアムの設営。エイシズだけでなく昨季誕生した新チーム、ジーロング・コリアの本拠地・ジーロング開催試合の設営にも参加しました。
「エイシズの日本人マーケティングは、0の状態から自分に主導権を与えてもらい、自分で考えて行動することができたので面白く、やりがいもありました」という進さん。エイシズの日本語アカウントを作り運営、情報を発信しました。
こちら進さんは、元バスケットボール少年。大学3年時には、バスケ関係のアルバイトも経験してきたのだとか。進さんもインターン終了後は大学に戻り、バスケ関係のチームや仕事を目指し、就職活動を始めています。
皆さん、現地ではいろいろ、ありがとうございました。皆さんの夢が実現し、これからのお仕事が実りあるものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。
そして、これからもABLとABL Japanを応援してくださいね!