中村 勝投手(ブリスベン)がアデレード戦でABL初勝利!!
1月17日、ブリスベン対アデレード、ダブルヘッダーの第2試合に中村勝投手が先発。7回1失点完投(最終スコアは5対1)で、ABL初勝利を挙げました。17日現在6位と低迷するチームで、10試合目にして初の先発投手による勝ち星でした。当日夜、中村投手に試合を振り返っていただきました。
試合後、“Great job!”“Awesome!”と
言ってもらえました
――ABL初勝利おめでとうございます! 前回、「初登板の課題は修正できたけれどもまだマイナス点がある」とおっしゃっていましたが、今日のピッチングを振り返って、そのあたりはいかがでしたか?
「今日は投げ急ぎもなく、変化球の感覚も最初から最後までよかったですね。たまに甘い球もありましたが、全体を通して変化球はよかったと思います」
――「投げ急ぎ」とは、気持ちの面で?
「僕の中で、投げ急いで上体が突っ込んで……というのが、一番なりやすい、悪いパターンなんです。それが前回(15日=パース戦)の登板も含め、だんだん修正できてきていると思います」
――中継で解説者が、高めの速球や変化球の使い方など、「彼は投球術を心得ている」と絶賛していましたよ。ケール捕手との息も合ってきましたか?
「初めて組んだときから違和感なく、ずっと“投げやすいな”と思ってきました。基本的には彼のサイン通りに投げていて、僕がなんとなく“イヤだな”と感じたらクビを振るようにしています」
――今日はそういうシーン、ありました?
「逆はありましたね。“クビを振ろうかな、でもまあいいかな”と思ってそのまま投げて、ヒットを打たれました。ただそれは、僕の投げたところが悪かったんです。これからも自分の意思表示はしつつ、信じるところは信じてしっかりやっていきたいです」
――初回、先頭のリトル選手に打たれたホームランは?
「僕の中ではそこまで甘い球ではなく、“うまく打たれたな”と思いました。あとで映像を見直したら、真ん中ちょっと低めでしたね」
――7イニングを投げ切ったことについては、いかがでしょう?
「先発する以上、完投したいとは思っていました。最初(の先発試合)が最初だったので、ベンチの信頼を取り戻したかったんです。まず5回が終わったとき、“どんな感じ?”と聞かれて“いい感じです”と答えたんですよ。でもそのあと、6回にカウントを悪くして荒れた部分があったので、自分としては7回まで行きたかったけれど、正直“これで終わりかな”と思いました。そうしたら“次の回も行きたい?”と聞いてくれたので、“行きたいです”と答えたら、“グッド・アンサーだね”と。まさかそのまま投げさせてくれるとは思わなかったので、ビックリしたけど嬉しかった。7回を投げ切れて、本当によかったです」
――6回は確かに、相手バッターもボール球を振らず、見逃してきていましたね。
「ボールとストライクがはっきりしていましたからね。ストライクゾーンからボールになる球ではなく、相手もわかりやすかったと思います。だから自分でも、7回まで行きたい気持ちはありつつ、一方では“抑えきれるかな”と心配な部分も少なからずありました」
――7回、先頭のウイングローブ選手に二塁打を打たれたところでしょうか、ブルペンで1人投げ始めましたが、あまり力は入れていなくて、中村投手に任せたという感じでしたよ。
「今回のアデレード・ハブは7日間で10試合という連戦で、今までブルペンも総動員で投げてきましたからね。今日の1試合目も先発が長いイニングを投げて2人で済んだので、僕だけで終われてよかったと思います」
――試合が終わって、監督やコーチにはなんと言われましたか?
「“Great job!(よくやったね)”とか“Great Pitching!”、“Awesome!(素晴らしい、最高)”とか(笑)」
――Goodじゃなくて、Greatだったんですね! それは素晴らしい! さて次の試合までは、どんなところを意識して準備しますか?
「今日はそこまで変化球の投げミスもなかったし、真っすぐもいい感じで投げることができました。でも強いて言えば、スライダーはもう少しよくなるかなと思うので、そのあたりを意識ながら、この感覚で次も臨めるよう練習していきたいです」
☆1月17日、ブリスベン対アデレードの試合ビデオはこちら
☆中村勝投手の奪三振特集はこちら
【1月17日、ブリスベン対アデレード戦スコア】
Brisbane Bandits (3-7) |
2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | |
Adelaide Giants (6-4) |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 2 |