18/19ABL各球団日本人スタッフとの出会い①
2018/19シーズンの取材ではABL関係者、選手はじめ、大勢の皆さんにお世話になりました。
大変遅くなりましたが、この取材で出会った日本人インターン、ボランティアの皆さんをご紹介します。まずはキャンベラで出会った5人から。
キャンベラ・キャバルリーで日本語通訳のボランティアを務めていらしたのが、廣瀬麻里奈さん。現地の大学で、言語学の非常勤講師をしておいででした。通訳募集の時期がちょうど大学の夏休みにあたり、「日本ではできない仕事だから」と応募。ホームの試合と練習日、横浜DeNAの選手たちをサポートしました。DeNAの選手たちが自力でコミュニケーションを取ろうと努力している姿、そして実際、みるみるうちに成長していく様を見て、「学ぶは真似ぶ」を改めて実感。ここでの経験を、言語学の論文に生かしたいとおっしゃっていました。
同じキャンベラで、18年12月末までインターンとして仕事をしていたのが鈴木文也さん、佐藤大智さんのお2人です。
鈴木さんは名門校で三番を打った、元甲子園球児。専門学校や現場でトレーナーの勉強をし、18年2月からパーソナルフィットネス・トレーナーとして活動を始めました。今回の渡豪は、その知識や見聞を深めるため。帰国後はF.U. healthylife academyを主宰し、食生活を含めた健康維持、ボディメイク、パフォーマンスアップのアドバイスを行なっています。
一方、佐藤さんは当時、大学4年生。大学の硬式野球部では、捕手を務めました。卒業前の時間を利用して、広報のインターンに応募。キャンベラGMに自ら提案し、『キャンベラ・キャバルリー・ジャパン』という日本語の公式ツイッターを立ち上げ、運営しました。4月からはメーカーに就職し、社会人1年生となった佐藤さん。将来は、スポーツにかかわる業務をしてみたいそうです。
元東京ヤクルト・中島彰吾投手が所属したシドニー・ブルーソックス。オーストラリアNO.1の日本人在住者を抱えるシドニーで、日本人担当インターンとして奮闘したのが、園部洋奈さんです。日本語サイト『シドニー・ブルーソックス・ジャパニーズ』のフェイスブック更新に加え、新たにインスタグラムを立ち上げ、内外に情報提供。キャンベラとのホームゲームでは『ジャパン・フェスティバル』を企画、運営しました。当日は日本語アナウンスがなされたほか、日本グルメの販売、子どもたちのチアリーディング演技披露、花火の打ち上げ、選手との写真撮影会など、大いに盛り上がりました。まだ大学生の園部さん。やはり将来は、スポーツ関係の仕事に就きたいそうです。
こちらも日本人在住者の多いブリスベン。大学生の黒田昌(あやめ)さんは18/19シーズン、ABLチャンピオンシップを制したブリスベン・バンディッツで日本人担当インターンを務めました。大学入学前から海外留学を希望していた黒田さん。インターネットで球団ボランティア募集を知り、インターン希望で応募しました。その熱意が伝わり、採用。5月から渡豪して英語学校に通ったのち、9月から球団スタッフとして日本企業へのスポンサー営業、日本人コミュニティーとの橋渡しや広報活動など、多彩な仕事をこなしました。前年、単身ブリスベンに加入した北海道日本ハム・杉谷拳士選手の日本語記事を英訳、なんていう仕事もあったそうですよ。黒田さんも卒業後はプロ野球、独立リーグ球団への就職を考えています。
皆さん、現地ではいろいろ、ありがとうございました。皆さんの夢、これからのお仕事が実りあるものになりますよう、心よりお祈り申し上げます。
(②につづく)